北海道弁とか





北海道弁といえば「〜だべさ」とか「しばれるわぁ」とかは割と有名なところなので皆さんもご存知かと思います。
私は北海道を離れてすでに10年以上経つのですが、相変わらずぽろっと北海道弁が出たりしてます。

思わず「ほら、巻かさってるよ!」って言った時には、普段は私の北海道弁を聞いても特に突っ込んでこない人に「それは言わない」ってきっぱり言われたり
「朝の通勤時間だから駅前わやだと思うんだよね」って発言して、しばらくしてから「…ググった笑」って言われたりする生活をしてます。
つい先日も「絶対寒いと思ってまかなってきたー」って言って友達をキョトンとさせました。

巻かさってる、は「巻かれてる」「巻いてある」
わやだと思う、は「ぐちゃぐちゃで大変」なニュアンス。
まかなって、は「身支度する」(上の場合はあったかい格好してきたー。です)
道民は語尾や形容詞に「さ」をつけるのが多いです。

「わや」についてはよく友達にも聞かれるけど、なかなか単語で説明はしにくく、もう収集がつかないとかぐちゃぐちゃで、とかひどい、とかそんなニュアンスの言葉です。あまり良い状態に対して使う言葉ではないです。

わや。も説明難しいですが一番説明しにくいと思っているのは「いづい」です。私と会う機会がある方はその時に説明させてください…笑 しっくりこないというか、痛いでもなく痒いでもなくなんというか…いづいんです笑

あまり使う事はなかったけど「ごんぼほる 」(駄々こねる)とか
「くさす」(バカにする・ケチをつける)とかもあります。
「(買って買ってー!と駄々をこねる子供に向かって)あんたはまたごんぼほってー!」「お前ならほんっとくさすもんな(人のこと馬鹿にするよな)」さぁぜひ使ってみてください笑




北海道は地名なんかはアイヌ語由来のものが多いので、漢字の読みが難解なものが多いですが、言葉は違います。
言葉は北海道開拓のために入ってきた方の地元の言葉から由来したものが多いので、秋田や大阪なんかと同じ言葉が使われてたりします。大阪と同じなの??って思いましたが、江戸時代より江差や箱館(函館の旧字)、松前にきていた北前船の影響ですね。
北前船で運んできた物資を上陸地で販売し、住み着いた商人たちから派生したと思われます。

その関西由来の…ではなくおそらく東北からの言葉だと思いますが、函館の会社の運転手さんは「~っけ?」って話してました。「~だよね?」という時に。
会話してると「~っけ」が連発されるので一時期私の中のブームでした笑。なんか愛着わくんですよね。

北海道でも道南や道央、道北と若干の方言の違いはありますが、海岸沿いの漁師の方達が言葉がキツイなぁというのはどこの地方でも一緒かも知れませんね。
ただ「こンの、いいふりこきのしらみったかりがぁー」と言ってるのを聞いた時はさっぱりわかりませんでした…漁師さんの口調はいつも怒ってるように聞こえてたし、良いことではないな多分…と思ってましたが運転手さんに聞いたら「格好つけてばっかりいるな!」という事だったそうです。「かっこつけんな!」って言った方が早いと思うんですが、言葉のリズムなんでしょうね。

ある時、お土産やさんに寄った後バスにもどってきたお客さんが「ガイドさーん!はんかくさいってどういう意味??お店に書いてあったのー」って聞いてきました。(本州からのお客様です)
とっても楽しそうなのに申し訳ないですが、「ばかげた・あほらしい・とかどんくさいな!って相手を馬鹿にしてる言葉なので、あまり使わない方がいい言葉です~」と説明しお客さんもちょっと戸惑いムードに。お土産やさんをちょっと恨めしく思ったりしました…笑

また、ある時にバスのガラスが曇ってて、中から拭いたらそれを見ていたお客さんが「ガイドさん、その雑巾まいて〜」って。
「???巻く?撒く?まく…んですか??」って私の頭の中は?がいっぱいに笑
よくよく聞いたら「こっちにもまわして」って事だった事があります。どちらからのお客様だったか忘れてしまったんですが…思い当たる方は教えてください笑


したっけまた~(それじゃあまたね)


アイヌ語由来の地名ーーー
・虻田 あぶた
・忍路 おしょろ
・音威子府 おといねっぷ
・川汲 かっくみ
・倶知安 くっちゃん
・歯舞 はぼまい
・濃昼 ごきびる
・花畔 ばんなぐろ
・寿都 すっつ
・妹背牛 もせうし
・興部 おこっぺ
・冬窓床 ぶいま
・留辺蘂 るべしべ
・大楽毛 おたのしけ
・発寒 はっさむ
などなどごく一部ですが。が、この中でもいくつかは普通に変換で出てくるようになったので、すごいなぁと思ったり。